バイクで世界を旅する、という目的が先に来ているため、目的地やルートは今のところ定かでない。大切でないとは言わないが、自分にとって重要なのはどこを走るかというよりも、どこまでどんな風に走るか、のような気がする。
「帰り道を気にせずにツーリングを続けたい」が願望の始まりだから。
思いつく中で最長のルートはなんといっても「世界一周」。
一周のルートは様々ながら、旅行のカテゴリーで燦然と輝く最大の規模間。世の中にバイクや自転車、車で世界一周をやってのけた人がどれだけいるかと想像すると、日本ひろしといえど数百人単位じゃないだろうか。しかし、金銭も時間もかかり、現実的なすり合わせも相当大変そう。
例えば、90年代後半に世界5大陸21万キロを走破した男性の場合、約3年半をかけて、650万円を消費している。アフリカ大陸もちゃんと一周して、かなりじっくり責めたパターンと感じられる。
同じく、近年、アフリカを除く世界一周を目指した夫婦は、3年かけた旅程を計画していた。こちらもかなりじっくりと世界を巡るパターンだろう。「3年」という期間が世界一周の目安となるかもしれない。
ただし、かならずしも世界一周をのぞんでいるわけではない。現実的なすり合わせにおいて、ハードルの高さが否めないし、執着するほどの欲もない。
そこで少し目標のレベルを現実的にし、大陸一周程度にすると、北米大陸一周、南米大陸一周、オーストラリア大陸一周あたりは、チャレンジしている人もそれなりに多いようだ。オーストラリア大陸一周だと2ヶ月、1.5~2万キロだからぐっと現実味が出てきたように思える。
ただ・・・「オーストラリア大陸一周」という言葉の印象が現実的で、どこか困難にチャレンジしているという興奮を与えられないのは気のせいだろうか。光景も単一的に思える・・・。
そして、僕が今のところもっとも具体的な目標と考えるのは・・・
ユアン・マクレガーが「Long Way Round」で成功した世界一周は、地球儀を横軸にぶった切り、ロンドンをスタートして、たった112日間・3ヵ月半で最終地点のNYに到着している。時間的には約9分の1、上記の世界一周とは一線を画すロケットパターン。世界各地を巡ることはもちろん、まずはバイクが好きだから、バイクを楽しむ冒険として世界一周を選んでいる。
もっとも、プロジェクト専用のオフィスをかまえ、バイクはBMWからスポンサードされ、専属カメラマンと、プロデューサーや医者を含む車両2台が追走するという規模の旅行だから、金額は比較にならず、自分に落とすことは出来ないが・・・費用というものが期間と比例するのであれば、約4ヶ月の旅程は格安になる可能性を秘める。
1日1万円とすると約120万円。バイクの輸送や飛行機で30万かかったとして、150万円。世界一周の金額としてはベンツからミニバンにまで下がった。社会から離れる時間としても4ヶ月ならば、まあ許される範囲じゃないだろうか。
ということで、現時点で考えられる最短期間のルートは、ロンドン→ロシア→カナダ→NYの世界一周ブッタギリコース。世界一周という言葉の与えるトラベル感はそのままに、ちょっぴり放浪感は失うが、冒険の舞台としては遜色ない。ロシアを渡ることに彼らは悲惨ともいえる苦労を払ったが、それより北のルートはもう少し整備もされている様子。
ただ、このコースの難点は南国が含まれてないこと。見渡すほどに山の中で、海沿いの光景が一切ない。あったとしてもベーリング海峡。なんとなく美人女性も少ない気がする。食事もモンゴル以外は洋食が中心となりそうな。できればアジアンジャンクや南米がそそられる。
ああ、ルートはなやましい。